Soweto Gospel Choir

コンサートレポート 2 (2007年3月25日(日) 香港公演) by 檸檬xxx

先週末の日曜日。行ってきましたゴスペルコンサート@香港

中国に来て2年半。コンサートへ行くのは初めて。どきどき。

香港芸術節の一環として行われた「Soweto Gospel Choir」のコンサート。香港のフリーペーパーをぼーっと眺めていた時に偶然見つけたのですが、実は、このグループ、私はそれまで全然知らなかったのです。只「Gospel」という単語を見つけて、行きたい!と思っただけ。まさか、グラミー賞を受賞する程のグループだったとはその時は露知らず。

コンサートは、23,24,25日の3日間。3日目は追加公演。本当は、24日(土)に行きたかったのですが、このコンサートを知った時には既にチケット完売。追加公演の日しか席は空いていませんでした。でもS席が空いていたので即予約。ネットでうまくチケットが買えるか心配でしたが、無事チケットは我が家に届きました。

それほどの有名なグループだったら、すぐにチケット完売でも不思議はないですよねぇ。私ったら・・・。本当に、チケットを買った後にグラミー賞にノミネートされていることを知り、更にmixiでこのクワイアのコミュがオープンされてそれに誘われ、今ではそのコミュからクワイア公認HPを作成することにまでなり、大盛り上がりです!それでやっと本人達の歌を初めて聴いたのです。勿論香港ではCDが買えないから、ネットで数曲だけ落として。でもグラミー賞を受賞したアルバムは残念ながら見つからず仕舞で当日を迎えました。

コンサートは20時開始なので、糖朝でのんびりと食事をしてから、19時半頃会場の香港カルチャーセンターへ。いつも外から見ているだったので初めて中に入りました。久し振りのコンサートの雰囲気にもドキドキ。期待と緊張。

20時5分前にやっと開場。中に入ってみると、小さなホールではありますが、パイプオルガンがあり、ステージの後ろにも席があり、バルコニー席もあり、サントリーホールのミニチュア版みたいな感じで良いホールです。ホールは小さいし(多分一番安い席でも十分楽しめます)、席もS席だったので前から6番目!然もど真ん中!本当に目の前がステージです!多分一番の良席です!大興奮

20時丁度ぐらいにコンサート開始。

最初の第一声。何とも言えない不思議な雰囲気。あの感覚って何なのでしょう。ぶぅわぁ~!!と何かが湧き上がる感じ。ぞくぞくっとしました。鳥肌が立ちました。メインボーカル以外は殆どマイクなしの生声です。CDでは絶対に分からないあの声の響き。空気を振動させて伝わってくるのです。観客は耳だけでなく体中でその声を受け止める。太鼓の響きと同じです。正に体全体が楽器となって歌っているのですね。

クワイアーの他にはパーカッションが2人。ゴスペルは、どのクワイアも歌と踊りがあるものですが、Sowetoはその他のクワイアのゴスペルの動きとは違う独特のものがあります。よく映画やドラマで見る、アメリカブラックゴスペルの、神が降臨し涙し踊り狂うあれではなく、アフリカ原住民のお祭りなどで見るような動き。完全なる「見せる為のパフォーマンス」。コンサートというよりも、むしろミュージカルを見ているような気分になります。私の拙い表現では表しきれないのですが・・・深いと言うか、大きいというか・・・。あぁ私の日本語がもう少し上手ければ・・・。うまく伝えられずすみません。

太鼓のリズムに合わせ、歌い、踊り、アカペラの曲が続いたのですが、途中でバンドも入りだしました。そこでやっと思い出したのです。「あぁ、そうだ。そういえばアカペラだった」と。余りの迫力に、アカペラであることをすっかり忘れてしまっていたのです。本当は30人前後のメンバーがいるらしいのですが、当日は20名一寸。それなのにあの迫力!男声が若干多目なのが効いているのでしょう。ちゃんとベースもいますから!

Sowetoの曲を殆ど聴いたことがなかった私は、コンサートの曲目も殆ど知らない曲ばかりでしたが、それでもあのパフォーマンスに魅せられ、引きこまれて行きました。1曲終わる毎にと、息が止まっていたことに気づき、「ふぅ~っ」と深呼吸。本ステージに釘付けになってつい息を吸い忘れてしまうのですよね。

途中、曲の中に聴き覚えのあるフレーズがコシシケレーリー アーフリカー マルパカニースー パンダルワーヨー♪ 「Nkosi sikelel`i Afrika」です。私の大好きな曲!皆さん、ご存知ですか?「コシシケレリアフリカ」。アパルトヘイトが全廃され、新生南アフリカが誕生し、マンデラさんが大統領になった時に国家として制定された歌です。映画「遠い夜明け」にも出てきます。私は、高校の頃この曲を習い、映画を見て大感動 するとその曲が南アフリカの国家になり、いつの日か南アフリカへ行き本場で生歌を聴きたい!と夢見ていたものです。それがこんな香港で夢が叶うとは そういえば冒頭で「民生化10周年(2004年だけど・・・)を祝って歌います。私達はまだ祝い続けています!」みたいなコメントがあったような。英語だからぼーっと聞いていて、コシシケレリのことだとは気づきませんでした。

それだけでも嬉しかったのに、アンコールで、再度純粋な「Nkosi sikelel`i Afrika」を歌ってくれたのです!瞬時に私の目から涙が溢れ出しました。大大大大感動です ビコ~!!!(←「遠い夜明け」の準主役)

そしてそれからが今回のこのコンサートの特筆すべき所!アンコールを2曲(あれ、3曲だったかな?興奮し過ぎてわからない)をやってくれ、客席も一緒に大盛り上がりでクライマックスを迎えたのですが、その後!ステージが終わり、観客達はぞろぞろと外に出始めました。私はそれからの長い旅路(帰深セン)の為にお手洗いに寄ったのですが、どこからか歌声が聴こえるのです。盛り上がった観客達が歌い始めたか!?と思って外に出てみると、ロビーでクワイアーが歌っているではありませんか!!目の前でですよ!というか、一緒に並んで歌ったり踊ったり写真を撮ったり 公演の最終日だったからサービスしてくれたのでしょうか。本当に楽しかった!なんて素晴らしいクワイアなのでしょう!

衣装もそれぞれカラフルで、同じデザインでも生地が違ったり、耳でも目でも心でも体全体で楽しめる!それがSoweto Gospel Choir

日頃、「香港の教会でやるWSは大人しくてつまらない」と私のブログにも書いていますが、そこの教会でやるゴスペルは、自分達の為のゴスペルなのです。勿論、自分達を救ってもらう為の教会ですから、それで間違いではありません。でも、私には一寸物足りないのです。Sowetoの方々は皆クリスチャンですが、それでも「見せるゴスペル」は出来るのです。そのゴスペルを聴いたオーディエンス達は、癒され、励まされ、勇気付けられることが出来るのです。それが欲しいんですよね・・・。Sowetoのコンサートは、そんな私のライブパフォーマンスにとても勉強になりました。(勿論、アメリカブラックゴスペルのパフォーマンスも大好きです)

深センへの帰路の途中も頭の中でSowetoがぐるぐるぐるぐる・・・。家に着いたのは0時頃でしたが、なかなか興奮冷めやらず、結局眠ったのは2時半頃だったでしょうか。

今もこのレポートを書いているBGMは、勿論、Sowetoのアルバムです(←会場で200ドルで売ってた)。今度はDVDが欲しいですぅ。

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